ウミガメの産卵・孵化の時期が終わりに近づき、日本中のウミガメ担当者がほっと一息
つく時期となりました。
知多半島では今年2ヶ所の産卵を確認し、先日仔ガメが孵化しました。
今回ご報告をするのはビーチランド隣りの“奥田海岸”です。
ビーチランドファンの方ならお気づきかもしれませんが、この海岸には毎年のように
アカウミガメが産卵しに来るんです。母ガメが好む何かがあるのかも知れませんね…。

第一発見者はなんと去年と同じ方!去年同様、犬の散歩の時に発見してくださった
そうです。約2ヶ月間、孵化するまで何も手を加えず無事に済めばいいのですが、
今回の場合は近くに街路灯があり、仔ガメが孵化した時に街路灯の光に引き寄せられる
のを防ぐため、海岸の別の場所へ卵を移植させました。
このまま海岸で孵化してくれれば良いのですが、そうそう上手くはいかないものです。
夏の風物詩“台風”の登場です。流されては全ての卵が死んでしまいますので
ビーチランドに一時避難しました。
結局、全ての卵が台風通過中に孵化してしまったので、地元の中学生に協力して頂き
奥田海岸から放流を行いました。今回は卵の数が少なく、50匹の放流となりましたが
一匹でも多くまた日本に戻ってきてくれると嬉しいですね。
次回は“蒲池海岸編”を掲載しますのでお楽しみに! (K.I.)